| ◆語法について(17)〜(24)◆ |
(17)「環境に優しい」ってどう言うんですか。
「コピーとして商品のラベルに書きたいのです。It is eco-friendly.って、正しいですか?」 |
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「環境にやさしい」という言い方は日本語独特のものですね。英語だと、
environmentally safe
や
environmentally friendly
が考えられます。もちろん御質問にあった
eco-friendly
も正しい英語。リサイクル原料を使っていたり、そのまま土にかえるとか、そういう商品を
green product
と呼んだりもします。
パッケージに使うのであれば、It is...はなんだか遠く離れた感じがしますので、This is...(これは...)と言った方がいいです。
また、This is..なんて、ある意味言わずもがなですから省いてしまってもOK。
AN ECO-FRIENDLY PRODUCT
と書くだけでもじゅうぶんです。
その際にANをつけるかどうか。ネイティブの御意見は「つけた方がかわいい、おしゃれな感じ。なくてもいいんだけど」ということです。 |
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(18)下着の「パンツ」って、米語で日常的になんて言いますか?
「女性のパンツはpantiesですよね。男は、briefsかtrunksか。辞書ひくと、それだけでもスポーツ用だ何だと沢山書いてある。普通はなんて言うのかな」 |
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会話に登場する場合、たいていは男女に関わらずunderwearの一語ですませます。わざわざ形状を明記するのは下着のカタログなど、必要性のある場合がほとんど。
会話の内容によっては、種類を言いたいこともあるでしょう。Tバックはthong 、GストリングはそのままG-stringです。
trunksはネイティブにはどちらかというと水着(swimming trunks)を想像させるようで、boxer shortsの方が近いですね。briefsと聞いて想像するのはwhite cottonで地味な…とネイティブも言っていますので、そのあたりは日本と同じ? |
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(19)"promise"と"guarantee"はどう違うんですか?
「ブッシュ大統領の演説を聞いていたら、"I promise that..."と、"I guarantee that..."を使い分けているみたいでした」 |
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日本語訳の示すとおり、「約束」と「保証」の違いです。ブッシュ大統領の演説そのもの、that以下が何だったのかが今は分かりませんのでハッキリお答えできませんが、一般的には次のようなことが言えます。
I promise...と言うときには、本人の「絶対やるよ」という意志に重点が置かれているのに対し、I guarantee...は「こうなります」という結果に重点が置かれています。しかし、それも時と場合により、必ずしも全てにあてはまる訳ではありません。基本的にはどちらも「必ず〜します」という意思表示。
英語は、韻を踏むのは大好きですが、同じ語の繰り返しは大嫌いです。特にスピーチなどの場合は、繰り返しを避けるために、同じことを言うにしても単語を取り替えていくのが普通です。 |
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(20)"a regular on the dean's list"ってどういう意味ですか。
takeとbringについて、多岐川さんのうんちくを聞きたいです。 |
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takeの基本は「とる」です。take a pictureやtake lessonsなど、必ずしも手で掴む場合ばかりではありませんが、イメージ的にはひょいと手を伸ばしてサッと取る感じです。
bringとtakeが「持ってくる」と「持っていく」というのはおおむね正しい。ただ、必ず「起点」を考えなくてはなりません。「話の中心はどこか」ということですね。つまり、takeは中心から離れる、bringは近づくという、矢印の向きが違うのです。
では、「エミを連れてっていい?」= Can I take Emi?とCan I bring Emi?で考えてみましょう。takeの方は話の中心が自分のところにあります。相手は話題に含まれません。たとえば、これからエミを連れ出してもいいかと聞く場面など。矢印は中心から外に向かっています。
一方、相手の家に連れて行ってもいいか、自分達が行くパーティーに彼女も連れて行っていいかなど、意識が相手の方にある場合はbringが適当です。矢印は外から中心に向かっています。
もうひとつ、Did you take your camera?とDid you bring your camera?で考えてみましょう。takeの方は、旅行先の家族に「カメラ持ってった?」と聞く場合など。bringは、一緒に旅行している友達に「カメラ持ってきた?」と聞く場合などが考えられます。
この関係は、comeとgoに似ています。「いま行くよ」は、相手のところに意識の中心があるから、goを使わずI'm coming.と言いますね。あれと同じ感覚です。 |
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(21)「派手」は英語でなんと言いますか。
「NHKの英語番組で“この服は私には派手すぎる”というときに"It is loud for me."と言っていました。辞書には「けばけばしい」とありますが、この言い方はネイティブとしては一般のものなのでしょうか」 |
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衣服が派手というとき、loudを使うのは一般的な表現です。「loud=うるさい」から連想されるように、「ケバい、くどい」に近い派手さを指します。
ド派手ってわけじゃないけど、私が着るには派手すぎるわ、というときには、
The colors are too bright for me.
なんて言い方もできます。
派手の反対、「地味」には、plainが良いでしょう。brightの反対であるdull(色がさえない、くすんでいる)も使えます。 |
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(22)"I feel..."と"It feels..."ってどう違うんですか。
「“今日のコトバ No.146”の "It really just felt magical out there." (そこは、本当にただ魔法のように素敵だった) ですが、私だと、どうしても I really just felt magical out there. と言ってしまいそうです」 |
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itに限らず、The mountain air feels so fresh.(山の空気がすごく爽やかだね)みたいに無生物を主語にするのは、日本語の感覚ではちょっと分かりにくいですね。ネイティブにもあれこれリサーチしてみましたので、以下、研究発表させていただきます。
仰る通り、feelは人物と無生物ともに主語にすることができます。しかし、I feel cold.やI feel sick.は良いのですが、I felt magical.という文はおかしいのです。
なぜか?「寒い」のも「気分が悪い」のも本人に起こっている変化です。一方、magicalは、本人が「魔法のように」なっている訳ではありません。I felt magical.をあえて無理に解釈するとすれば、「私、魔法が使えそうな気がするわぁ」みたいな感じになるようですが、それでもやっぱりちょっとヘンです。
宇多田ヒカルのAutomaticに♪It's automatic Accessしてみると映るcomputer screenの中 チカチカしてる文字 手を当ててみると I feel so warm♪という歌詞があるのをご存知ですか?では、これを比べてみましょう。
I feel warm.
It feels warm.
日本語は主語をたてる必要がないので、どちらも「あったかい」ですんでしまいます。
が、I feel warm.は、あくまでも「私が」です。他の皆にとってもあたたかいかどうかは関係ありません。“I feel warm.”“Do you have a fever?(熱があるの?)”なんて会話が成り立ちます。
It feels warm.は、「今日はあたたかい日だね」とか「ここはあたたかいね」みたいな、誰にとっても「あったかい」、客観的なあたたかさを意味します。
以上でお分かりのように、英語は、日本語とは比べ物にならないほど「自分のこと、それ以外のこと」を明確に区別する言葉だといえます。「英語使い」の人達にとっては、無生物主語はごく自然なことで、itはどう考えてもit以外には言いようがないんですね。
英語は主語無しには成り立ちませんので、天気とか時間とか距離とか雰囲気とかの話をするときにも何か主語を置く必要がありますが、そんなときに「私は…」「あなたは…」で始めるわけにはいきません。とはいえ、これらは一言で言い表すことができません。よって、便利な無生物主語itしかないのです。
このへんの感覚を理解するには、やはりたくさん英文に触れるしかないでしょう。聞いているだけではスルスルーッと耳を通り抜けていってしまうので、簡単な文章で良いですから、読むことも学習に取り入れることをお薦めします。 |
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(23)"owing to" と "due to"はどう使い分けるのですか。
「"owing to" と "due to" どちらも「〜のために/が原因で」です。それぞれどのように使い分けるのでしょうか? 」 |
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アメリカの某文法書には、
"Due to" and "owing to" mean just what "because of" means.
とあります。つまり、意味するところに違いはありません。
フォーマルな言葉(かたい内容の印刷物やスピーチなど)としては、文頭に持ってくるのはふさわしくないと私の知人ネイティブ(アメリカ人)が言っていますが、しかしネイティブでも気にしない人は多いです。(下記文例参照) 口語ならなおさら、文頭、文末、どちらに置いても構いません。
とはいえ、会話の場合、because ofを使うのが一般的です。owing toが会話で使われることはまずありません。前出の知人曰く、owing toは、とてもフォーマルな感じで、かなりかたい、しかも気取った感じがするそうです。イギリス英語っぽいとも言っていました。一方、due toの方は、because ofほどこなれた感じはしませんが、owing toに比べれば会話で使われる確率は高いです。
ちなみに、due toは、due mostly toのように程度を表すことができるのが、owing toと違うところです。
と、これだけ知っていれば、実用的にはじゅうぶんですが、オマケをつけておきます。この2つは、ネイティブにとっても、なかなかcontroversialなんですね。
「望ましくないことの理由にdue toは使えない」と主張する人達がいます。また、
due toはadjective(形容詞)としてしか使えないはずで、The concert was canceled due to the storm.はダメで、The cancellation of the concert was due to the storm.は良い、と言い切る人達もいます。
また、owing toもdue toも、動詞をともなわなければ間違いだと、今の流れを批判する人達も。つまり、Owing (due) to his having sprained his ankle, he was absent from school.は良くて、Owing (due) to his sprained ankle, he was absent from school.は認められないと。
しかし、時代の流れは、このような主張をあっさり飲み込んでしまっています。圧倒的多数の人達が、owing to、due toともに、because ofと同様に前置詞として、「〜のおかげ」「〜のせい」の両方に使えると考えています。私達が細かいことを気にする必要はまったくないと思います。
以下に、Yahoo!(アメリカ)で拾った文例をあげておきますので、ご参考までにどうぞ。
Owing to the recent US economy slowdown, the demand for Indian software professionals will go down.
近年のアメリカ経済後退により、インド人ソフトウェア技師への需要が減少するだろう。
It predicts potential increases in mortality due to global warming.
地球温暖化による死亡者数の増加が予測されている。 |
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(24)Good luck with you.って間違いですか?
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「グッドラック」は、日本でもよく使われるフレーズです。でも、「あなたに」や「皆さんに」と付け加えるとなると、とたんに頭を抱えることになります。前置詞に悩んでしまうんですね。
Good luck to you.
「君に幸運を祈る」
答えは、toです。Happy birthday to you.もtoを使っていることを考えると、すんなり覚えられるのでは?
「チームの皆に」なんてときは、こんな言い方ができます。
Good luck to you and your team.
映画「ブロードキャストニュース」では、カメラの前に立つ直前で緊張している新米キャスターに向かって、上司がGood luck.と声をかける場面があり、日本語字幕は「頼むよ」となっています。そんなときに日本語で「グッドラック」と言うと、無責任な冷たい上司と思われますが、英語ではおかしくありません。上司と部下とはいえ、一人前の大人同士であり、プロ同士であるという意識が、より明確だからでしょう。 |