勉強法・文化について(7)〜(12)
(7)ブッシュ大統領の英語が酷いと聞くけれど、個人への攻撃のような気もします。
「ブッシュさんの英語の間違いが酷いという論調をよく見るし、馬鹿なんだというのもよく聞きます。でも、かえって人格的な攻撃対象なのかなとも考えます」
私が以前から気になっていたのは、nuclear(“核の、原子力の”という形容詞)の発音です。彼はこれを何やら“ニューキュラー”のように発音。初めて聞いたとき、彼が何度もこの発音をするので、私が長年間違いだと思っていた発音が正しかったのかと冷や汗をかきました。だって、大統領がこんな初歩的な単語を堂々と間違えるとは思ってもみなくて。しかも、何度か別の機会でも同じ発音をしていたし。(なんで側近が注意しない?)確かに、こう発音する人はたまにいるのです。

でも、やっぱりこの発音は間違い。本当は、newclearをつなげたのと同じ発音です。実はこの間違い、本土でも相当話題になったようですが、側近達が調べたところ歴代の大統領でも同じ間違いをしていた人が2〜3人いたとか。だから何という気もしますが。
確かにありがちな間違いです。知識層曰く、市民権を得つつあるが、やはり格が低いという印象は否めないらしい。

最近聞いておらず、彼が発音を直したかどうか定かではありません。直すと、正しい発音を知らなかったと認めることになってしまうし、使い続けることで「これはもう間違いではなく、市民権を得たのだよ」ということにしてしまう可能性もあるなと思います。
アメリカ人に言わせると、彼はsmartでもcleverでもないけれど、9.11のときだってパッとしない鼠色のジャンバーを着て現場に立った姿はまったくのそのへんのオジサンで、Clintonよりはるかに人は良さそうだということで、親しみやすさではナンバーワン。だからこその“いじられキャラ”なんですね。
(8)フランス語訛りの英語って、魅力的ですか?
「フランス語なまりの英語を初めて聞きました。感想としては、うーん、そんなに訛りのスターってほどかなぁ、と言う感じですが日本人にはわかりやすい感じだとも、思いました」
そうでしょう、そうでしょう。日本人には「どぼ・どぼ」という英語にしか聞こえないんですが、アメリカ人女性にとっては特別な響きを持っていて、きゅーんとくるらしいのです。
その証拠に、映画 UNFAITHFUL(邦題:運命の女)といったらもう!FATAL ATTRACTION(危険な情事)の監督が撮ったといえば雰囲気がお分かりでしょうが、Richard GereDiane Laneが夫婦で、そこへ若きフランス人俳優Oliver Martinezが現れ、妻は堕ちてゆく…。
ここでは、フランス語訛り英語の威力が余すところなく発揮されています。当初アメリカ人俳優を想定していたらしいのですが、キャスティング時点で“そうだフランス人だ!”となったそうです。これにより、危険な香り&ヨロメキへの説得力が倍増したことは間違いありません。
(9)英会話学校以外に、家でも勉強したいのですが、うまくいきません。
「最近は、仕事 英会話学校 自宅 すぐ寝る…の状態です。家にいるときもっと勉強しなくてはいけない!と思うのですが。。なかなか・・・さぼってしまっています。いかんですよね〜」
でも、外で英会話の時間を作るだけでも、なかなか出来ないことだと思いますよ。外で英会話を習わない日に家でどうするか、ですよね。ずぅっと同じことしてると飽きるけど、毎日違うことするより少しは集中してやった方がいいのも事実。ということは教材との相性が大切になってきますから、映画やドラマを自己流に利用するにしても、本などを買うにしても、「いけそう。やれそう」というyour first impressionを大事にした方がいいですよ。
(10)大学教授にお礼のメールを出したいけれど、どう書いていいかわかりません。
「以前授業を受けていた米国人の大学教授に『授業内容が会社で役立っています。有難う』といったメールを書きたいのですが、最初からつまづいています。
ファーストネームで呼んでくれと言うのですが、なんとなくなれなれしいカンジがして躊躇してしまいます 」
学校の先生や教授を下の名前で呼ぶというのは、日本だったら考えられないことですが、あちらではふつうのことです。(授業中に前の椅子に脚を投げ出してたりするくらいですからね…)
私は短大時代(日本)にネイティブの先生にSir.と呼び掛けて、Don't call me sir.と言われたことがあります。You're not in the army.みたいな感じで。で、アメリカの大学に入ってみたら、学生達はHey, John.などのように気軽に教授に話しかけていました。とはいえ、Dr.Prof.をつけて呼んでる人達もいましたが。
ご本人に名前でいいよと言われたら、それでもProf.と呼び続けるのはかえってよそよそしいというか、距離を縮めたくないとwrong messageを送ることにもなり得ますから、遠慮無くfirst nameで呼んだらいかがでしょうか?最初の“Dearナントカ”以降は、名前ではなくyouと書くのだし、それほど気にすることはないと思います。

それよりも、手紙の中身。日本語と比べたら大げさなくらいに表現してあげてください。あなたはいい先生でした、なんてのじゃなく、できるだけ具体的に!取り残されそうになる私をあなたはいつも気にかけてくれたとか、オフィスまで押し掛けてもいつも笑顔で迎えてくれたとか、一つ一つ質問に丁寧に答えてくれたとか、あなたのおかげでクラス全体に活気があったとか、日本に帰っても「ああ、あれはあなたが教えてくれたっけ」と思い出すことがよくあるとか。言葉遣いや文法を気にして素っ気ない手紙を書くより、間違っていてもいいから勢いのある手紙を書きましょう。

私もそんな手紙を大学時代の教授に送ったことがあるのですが、その後、彼から感謝の手紙が来ました。なんでも学内での昇級試験をパスするには、研究成果の他に、面接、先輩教授の推薦状、学生からの高い評価を示すものが必要だったそうで、それに私の手紙を使ったそうなのです。昇級は君のおかげだ、くらいの勢いで返事が来ましたよ。(これまた大げさですが)
誰だって、評価してもらえるのは嬉しいもの。いつも大勢の人前に立つ仕事なら、どう思われているか、なおさら気になるでしょう。よくしてくれた先生に、嬉しい時間をプレゼントしてあげてください。
(11)日本語と英語を比べて、なんでこうなるのかと考え込んでしまいます。
「厳密に考える能力が備わっていないのが残念なのですが、日本語と英語の表現を並べて比べると、何でこうなるのかなと悩みます。自分の中で、感覚化しないと英語は駄目なんだろうな、と考えました」
外国語は、考えすぎると余計に分からなくなることがあると思います。小さな知識や経験が少しずつ積み重なっていけば、そのうち一本の筋が通りますので、悶々とせず、どんどん先に進むのが語学修得のコツです。
「アレ?」と思った時点で、「俺って偉いかも」と思っていいでしょう。それだけでも、半分は分かったようなものです。大切なのは、長々と悩むことではなく、「アレ?」と思った記憶を大切に取っておくこと。その「アレ?」には、長い学習の間にいつかまた必ず巡り会うし、何度目かには「ああ、今ならなんとなく分かるぞ」という気がするはず。で、いつかは自然と「ここでつまづいてたんだな」と分析できるくらいになる。それもまた楽しいものです。
(12)辞書は英英のみで、英和は使わないようにしていますが…。
英語の勉強のために、英和ではなく英英辞書を使うようにしています。しかし、説明の中の単語が分からず、次から次へとひくことにもなるのが悲しいところです
英和辞書しかひかない人が多い中、英英辞書を取り入れているのは素晴らしいことです。が、老婆心ながら、英英だけではなく、英和もあわせて引くことを強くおすすめします。よほどの上級者でない限り、英英だけですませるのは、誤解や、あいまいな理解または自己流の理解を招きやすいからです。
「英和ぁ〜?」なんて思わず、是非どうぞ。私達は日本人なので、やっぱり英和は頼りになります。今回のように2つの言葉を比べる場合も、外国語である英語だけの説明を読むよりも、英和も併せて読めば、かなりつっこんだ理解ができますよ。
ちなみに、以下すべて、sustainを英和辞書で引くと出てくる和訳です。このまま丸暗記するのはナンセンスですが、漢字を見ていくだけでも、この単語の意味するイメージみたいなものが分かると思います。

sustain
耐える、負う 、受ける、支える、支持する、支援する、下から支える、被る、経験する、維持する、継続する、持続する、確認する、承認する、正当と認める、演じる、励ます、味わう、喫する