TELEPHONE
第126回『代表電話 「この電話をまわして」
すっかり秋になりましたね。うちの近所は今、金木犀(きんもくせい)が花盛りです。外を歩くと、風向きによっては家の中にいても、いい匂いがただよってきます。皆さんのところはどうですか。
今週は、電話応対の中でも「電話をまわしてもらう」ときのフレーズをご紹介します。

今回は、電話の英会話の上級編。目的とは違った部署に電話をかけてしまった場合、誰かと話が終わったときなどに、「この電話を〜へまわしてください」と言うときの表現です。「まわす」は、どんな動詞を使ったらいいのでしょうか。

Could you transfer my call to your sales department?
この電話を御社の販売部門へまわしていただけますか?

こんな場合には、transferがピッタリ。transferは、「(物や人を)〜から〜へ移す」というのが基本の意味で、覚えておくと便利な言葉のひとつです。荷物を移したり、電車やバスの乗り換えや、転勤や転校の際にも使える動詞です。過去形は、transferredのようにrが重なりますので注意しましょう。

The office was transferred from Shinjuku to Shibuya.
オフィスは新宿から渋谷に移転しました。

I've been transferred to the Nagoya branch.
私は名古屋支店に転勤になりました。

You have to transfer at Shinagawa.
品川で乗り換えしなくてはいけませんよ。

transferは、発音に注意。名詞と動詞が同じ形ですが、辞書には、「アクセント注意」と星印がついており、名詞はアクセントがaに、動詞はeにあると書かれています。
実は私は長年、名詞も動詞もアクセントはaにあると信じて疑わなかったのですが、辞書を見て驚愕。それ以来、気を付けて聞くようにしていると、ネイティブでもaにアクセントをおくケースが続出しているのです。
ネイティブに確かめたところ、動詞のアクセントは人によって結構まちまちだとのこと。おそらく、動詞は後ろにアクセントが来るのが正しいものの、間違った用法が一般化してきてしまったとみるべきでしょう。

ちなみに、名詞(形容詞)と動詞が同形で、アクセントの移動がある単語の場合(*)、原則として名詞や形容詞のアクセントは前、動詞のアクセントは後ろに来ます。これは「名前動後(めいぜんどうご)」と呼ばれるもの。
名前動後の代表例は、recordprojecttransportsuspectimportexport、progressなどです。
(*例えばreportcontrolexperimentなどは、名詞と動詞が同形でも、アクセントの推移がありませんから、名前動語はあてはまらないのです)

来週も電話応対の英会話についてお話しします。お楽しみに。


Excuse me. Who am I speaking to?
This is personnel.
Oh, I called the wrong department. Could you transfer my call to your sales department?
I sure can. Just a moment, please.

すみません。私は誰と話してるんでしょう?
ここは人事部です。
ああ、間違った部署にかけてしまいました。この電話をお宅の販売部にまわしてもらえますか。
もちろんです。お待ちください。