TELEPHONE
第111回『話し中です anotherとthe other
お元気ですか。あちらこちらでいよいよ梅雨入りですね。東京も今週は雨が続くような天気予報です。傘の忘れ物には気を付けましょう。
電話応対の英会話、今週は、「社内にいるけど電話には出られない」というシチュエーションを想定したフレーズをご紹介します。

電話をかけてきた人が話したい相手が、外出中ではなく社内にいる場合、皆さんなら何と言いますか?He is not here right now.(彼はここにいません)あたりでしょうか。たとえば、こんなのはどうでしょう。

He is in a meeting right now.
彼は今、会議中です。

社内の人達だけでする会議も、社外の人との打ち合わせやお客さんとする商談も、meetingの一言で済ませることができます。
外出はしていないようだけど、どこにいるか、何をしているか分からない場合は、こんなふうにも言えます。

He's away from his desk right now.
彼は今、席を離れています。

これ以外に、「社内にいるけれど電話には出られない状況」と言えば…。そう、電話中の場合。これは、知らないとなかなか言えないかもしれません。

The line is busy now.
His line is busy now.
彼は今、話し中です。

He is on another line.
He is on the other line.

彼は今、他の電話に出ています。

lineは、「電話線、回路」のこと。回線が忙しい、つまり、既に使われている、話し中ということです。busyは「忙しい」の他に、「にぎやかな、往来の激しい」という意味でbusy streetのような使い方もあります。

on another lineonは、on TVon the radioなど、手段を表すon。「別の電話に出ている」と言う場面なので、on another lineと言っていますが、ただ単に「彼は電話中」と言うだけなら、He is on the phone.と言えます。

ここでは、会社などで「幾つかある回線のうち、その一つを使って彼が電話している」という意味でanother(もう一つの、他の)が使われています。
英会話本では、He is on the other line.としているものがありますが、「ちょっと待った!」です。the otherが意味するのは、「二つしかないもののうちの一つ」。ちなみにanotherは、an otherが縮まって一語になったものです。
だから、電話回線がたくさんあるような会社なら、He's on another line.と言うのが本来は正しいのです。でないと、「アラ、お宅の会社、二回線?電話二台しかないの?」ということになりますからね。
でも、the other lineは半ば慣用句化している感があり、そこまで深く考えず、回線がたくさんある会社でもthe other lineと言ったりします。

来週も、電話応対の英会話フレーズをご紹介します。お楽しみに。


I'd like to speak to Mr. Joy.
Who's calling, please?
Brad Jones.
Just a moment, please. I'm sorry his line is busy now.

ジョイさんをお願いします。
どちら様でしょうか?
ブラッド ジョーンズです。
お待ちください。すみませんが、彼はお話し中です。