TELEPNONE
第104回『親しげな口調に注意 「どちらの会社ですか?」
皆さん、お元気ですか?そろそろ環境の変化による疲れが出てきましたか?ゴールデンウィークはすぐそこですから、あとひと頑張りしましょう。

今週は、「電話の英会話」、名前の聞き方・上級編です。
先々週、アメリカ人はオフィスに電話してくるときも、Hi.Is Andy there?と、やたらカジュアルに電話してくるという話をしました。
日本の社会人の間では(職種にもよりますが)、社名を言ったらビジネス関係、言わなかったら個人的な友達というのが、電話をする側、受ける側の暗黙のルールとなっています。よって、日本人の感覚で判断すると、そんな風に相手の名前を親しげに呼び捨てして電話をしてくるんだから、当人同士は親しい友達なんだろうと思います。
電話した方が先に名乗らないのも日本のマナーと大きく違うところですが、とりあえずWho's calling, please?(どちら様ですか)と名前を聞くと、これまた、I'm Kevin.(ケビンです)とファーストネームしか名乗ってくれなかったりします。
で、It's Kevin.(ケビンですよ)と御本人に取り次ぐとどうなるか。「ん?」という顔をして、Who's Kevin?(ケビンって誰?)と言われるようなことがしょっちゅうです。親しいと勝手に思いこんだ方が悪いんですね。
アメリカ人は、ビジネスの電話でも平気でファーストネーム・オンリーで攻撃してきます。防御策としては、こんなものがあります。

May I have your family name?
名字を教えていただけますか?

これは、May I have your name?とほとんど同じなので、問題ないでしょう。もう一つ覚えておくと便利なのが、これです。

Which company are you with?
どちらの会社の方ですか?

しょっちゅう電話してくる人なら、覚えておかないと失礼に当たるでしょうが、初めて電話してくる人ならば聞いて構いません。
会社名を聞くと、I'm his friend.(私は彼の友達です)と自信満々に言う人もいるでしょう。しかし!これもまた、It's your friend, Kevin.(あなたのお友達のケビンです)なんて言って取り次ぐと、Kevin?Kevin who?I don't know any Kevin.(ケビン?ケビンだれ?ケビンなんてヤツ知らないな)ということが往々にしてあります。おいおい、アンタ達友達じゃないの?と言いたくなりますが、これまたしょうがないのです。
あちらはfriendの範囲がやたらに広いといいますか、知り合えばすぐfriendになります。パーティーで、ついさっき会ったばかりの人を、This is my friend, Kevin.(友達のケビンです)と別の人に紹介したりするほどで、friendといっても一晩飲んだら忘れてしまう程度だったりするので注意が必要です。

したがって、本日の教訓。親しげに電話してきたからといって、当人同士が本当に親しいとは限りません。後で困らないように、名字や会社名をきちんと聞きましょう。

来週も電話にまつわる英会話フレーズをご紹介します。お楽しみに。


Hi. Is Charlie there?
Hello. Who's calling, please?
I'm Mark.
Which company are you with?
I'm with ABC Trading.

こんにちは、チャーリーいますか
もしもし、どちら様ですか。
マークです。
どちらの会社ですか?
ABCトレーディングです。