TELEPHONE
第101回『基本の「もしもし」から
4月になり、新しい年度が始まりました。皆さんのまわりに、何か変化はありますか?環境がすっかり新しくなった人、ちっとも変わらない人、みんなにとって、良い春でありますように。

連載101回目の今日からは、「電話」をテーマにお送りします。
会社勤めの方は、オフィスでうっかり英語の電話を取ってしまい、不運を嘆きながらアセアセとJust a moment,please.と言い、周囲の視線を感じるなんてことはないですか?または、やむを得ず英語で電話をかけなくてはならないとき、言葉だけで分かってもらわなくてはいけないプレッシャーに負けそうになることもあるでしょう。
電話での会話は、道案内と同様、ほとんど決まり文句で成り立っているため、言うべきことさえ分かっていれば、そんなに怯えることはありません。これからひとつずつクリアしていきましょう。

まずは、基本中の基本、「もしもし」です。知ってる人はフンッと笑ってしまうかもしれませんが、意外と知らない人が多いのでは?

Hello.
もしもし。

まず電話を受けた人が、受話器を取って第一声、Hello.と言います。日本語だと、「ハイ、〜でございます」と名前を名乗りますが、個人の家であれば、たいてい、Hello.の一言でおしまいです。
私が留学していた大学には、ギリシャからの留学生がたくさんいました。そのうちの1人だった私の友達は、留学したからといって特にアメリカにとけ込もうとするタイプではなく、電話に出るときもHello.とは言いませんでした。ギリシャ語で「はい」やYes.を表す「ネ」という言葉を使うのです。
よって、私が電話すると、トゥルルル…ガチャッ「ネ?」と言われるわけです。「ね?」って私まだ何も言ってないんだけど…という感じで、なかなか慣れることができませんでした。彼女曰く、No American calls me.だそうで、もし相手が万が一Hello.と言ってきたら英語に切り替えればいいんだと言っていました。

個人宅でなくオフィスであれば、こう言うのがスタンダードです。

ABC Company. May I help you?
ABC カンパニーです。ご用はございますか?

日本語でもそうだと思いますが、言い慣れた会社名というのは、いつの間にか抑揚のない、または妙な抑揚がついて、呪文のようなトーンになりがちです。(「ここの会社の人はみんな同じしゃべり方をするなあ」と思うこと、ありませんか?)ましてや英語では、初めて聞く人は「???」となるかもしれません。
しかも、なぜだかネイティブは、会社名とその後のフレーズをほとんどつなげて一気に言いますので、慣れない人にはさらに「???」となります。
が、ここは決まり文句に違いないと考えて、聞き取れなくても焦らず、無視して構わないでしょう。

May I help you?は、お店で「いらっしゃいませ」としてよく聞くCan I help you?と意味は同じです。「私に何かお手伝いができますか?」という意味のフレーズ。
しかし、このように電話での対応の場合、canではなく、mayを使うのが一般的です。それは、canよりmayの方がかしこまっていて、丁寧な印象を与えるから。
Can I...?はカジュアルな感じで、目の前のお客さんに親しみをこめて声をかける場合には悪くない。しかし、受付や秘書など、会社の窓口として電話をとる場合には、丁寧な印象を与えるMay I...?の方がふさわしいのです。

出た方がHello.May I help you?と挨拶をしたら、かけた方も、Hello.Hi.Good morning.などと返します。

来週も電話の英会話です。お楽しみに。


Oh, I almost forgot. I have to call ABC Company. OK. Here's the number.
ABC Company. May I help you.
Hello.

ああ、もう少しで忘れるところだった。ABCカンパニーに電話しなきゃいけないのよ。よし、これが電話番号ね。
ABC カンパニーです。ご用はございますか?
もしもし。