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ASKING DIRECTIONS 第96回『大人のlet「〜させて、してあげましょう」』 |
皆さん、お元気ですか?花粉症の人にはつらい季節がやって来ました。通勤電車の中は、あっちでグズグズ、こっちでハクションと、皆さんとてもつらそうです。早く安全な特効薬が生まれると良いですね。
2002年に入ってから、道案内をテーマにお送りしています。今日はletを使って「〜させてください、〜いたしましょう」という表現をマスターしましょう。
letを使った表現でおなじみなのが、Let's go.やLet's dance.など、「〜しようよ」と相手を誘うフレーズ。letは、「相手の思うようにさせる、放任する」というのが元々の意味です。let'sは、let usが縮まったもの。つまりLet's go.はLet us go.の変形で、「私達に行かせて」が「行こうじゃないか」と発展したものなのです。
「〜しようじゃないか」の逆、「〜しないでおこう」は、Let's の後にnotを置いて、こうなります。
Let's not talk about it.
その話はよそう。
私がまだ留学して間もない頃、言える言葉も少ないし、出かけるときには何かにつけてLet's go.と言っていましたが、そのうちに違和感に気づきました。計画しているときならいいのですが、出かけるときのLet's go.は「行くぞー!」とはりきった感じがして、何でもないときには少々浮いた感じがするのです。子供は常にはりきっていますから、よく使います。あと、「もう行くよ」と相手を急かすときにも使います。
さて、先週は、道を聞かれたときに「すみませんが、分かりません」と答える方法をご紹介しましたね。しかし、それで終わりにするのはかわいそう、なんとか力になってあげたいという場合に使えるのがletなのです。大人は、Let's 〜.よりもこっちをよく使います。
Let me ask someone else.
他の人に聞いてみてあげましょう。
Let me look it up on the map.
地図で調べてあげましょう。
Let me draw a map for you.
地図を描いてあげましょう。
「相手の思うようにさせる、放任する」のletが、Let me〜.で、「私に〜させて」という意味で使われるのです。すっかりパターン化しているので、実際に相手に自分の行動の許可を求めているわけではないのですが、「〜してあげましょう」という日本語の響きよりは、若干丁寧というか、相手を立てる感じがしてなかなか良いです。
日本人にとってlet、make、haveなどの使役動詞(〜に〜させる)は少々なじみにくく、なかなか覚える機会がないかもしれませんが、このLet me〜.(〜させて)というパターンは、一度覚えてしまうと、日本人の控えめなメンタリティにも非常によく合って重宝します。
相手に何かしてあげるのではなく、自分の思うように行動させてというときにも、もちろん使われます。
Let me try again.
もう一度やらせてください。
Let me explain.
説明させてください。
では、来週もお楽しみに!
◆ Did you say you wanna go to the museum, Ellen?
◆ Yeah. Are you busy this morning?
◆ I'm sorry. I don't have time to take you there.
◆ That's all right.
◆ Let me draw a map for you.
◆ Oh, that's kind of you. Thank you.
◆ エレン、美術館に行きたいんだって?
◆ ええ。今朝は忙しい?
◆ ごめん。連れて行ってあげる時間がない。
◆ 大丈夫よ。
◆ 地図を描いてあげるよ。
◆ まあ、親切ね。ありがとう。
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