TRANSPORTATION
第86回『運転手はナゼ怒った?「領収証をください」』
12月ですよー。皆さん、走ってますかー?センセもそうでない人も、バタバタと忙しいときです。それでも英会話を忘れない皆様のために、今週もお届けします。テーマは、先週に引き続き、タクシーです。

先週は、行き先を告げるところまでいきましたね。では、目的地に着いたら、どうするか。待っているのは支払いです。言い古されていることではありますが、トランクの荷物を下ろしてもらってから支払いをした方が安全。お金を払って降りたところで走り去られてしまっては大変です。支払いの際には、レストランやバーと同様に、10〜15%のtipを上乗せするのを忘れずに。
私の知り合いの奥さんは、ニューヨークを旅行中、タクシーの運転手に怒られたことがあります。彼女は英語も計算も苦手で、どんな支払いにも対応できるよう、大量のpenny(1セント硬貨)をフィルムケース数個に入れて持ち歩いていました。そのマメさが裏目に出たのです。
マンハッタンでタクシーに乗り、支払いをしようとそのフィルムケースを鞄からゴロゴロッと出したとき、運転手が後ろを振り返り、彼女にThat's not money!(そんなのは金じゃない!)と怖い目をして怒りました。彼女は驚いて縮み上がったそうです。
日本でも1円玉で支払いしようとすれば嫌な顔をされるでしょうが、アメリカではpennyは1円玉以上に地位の低い存在で、お金扱いされていません。それどころか、「侮辱」の象徴でもあります。チップにpennyを混ぜるのは、いかにも財布の掃除をした、いらないものを恵んだ感じがしてウェイトレスやポーターも嫌がります。
アメリカのgrocery storeなどで、レジ横の小皿にpennyがじゃらじゃら置いてあるのを見たことがありませんか?あれは、お釣りをもらった客がいらないpennyを置いていったり、支払いのときにpennyが足りない人がそこから取って支払いするために置いてあるのです。それくらいどうでもいい扱われ方をしていて、要は「お金」ではないわけです。

「おいくらですか?」と聞くのに、真っ先に頭に浮かぶフレーズはHow much is that?でしょう。これで通じるのですが、ネイティブはこんな風に言ったりします。
oweは「(精神的または金銭的に)借りがある」で、この例文は、友達に「僕は君にいくら借りてる?」と聞いたりするときにも使います。

How much do I owe you?
おいくらですか?

もし個人旅行でなく出張であれば、きちんと領収証をもらっておくことが必要ですね。Receipt, please.でも通じますが、もう少しちゃんと言うならこうです。

Can I have a receipt, please?
領収証をください。

来週もお楽しみに。


How much do I owe you?
That's seventeen fifty.
All right. I'll give you twenty. Keep the change.
Thank you. Have a nice trip.

おいくらですか?
17ドル50セントです。
はい。20ドル渡します。おつりは結構です。
どうも。よい旅を。