AIRPORT
第75回『うっ、吐きそうです』
とうとう10月、秋本番ですね。秋の夜長にみなさんは何をしますか?
今週も、飛行機の中での英会話についてお話しします。

旅行前は誰でもバタバタと準備に忙しく、飛行機に乗るとホッと気がゆるみます。すると、たまっていた疲れがドッと出てしまう人も。または、はしゃぎすぎてリズムが狂ってしまう人もいるかもしれません。

飛行機で体調を崩すといえば、思い出すのは私の母のこと。あれは確か私がアメリカの大学を卒業するとき、一度帰国していた私が両親と一緒に卒業式に参加するためにアメリカに向かっているときのことです。機内で母の様子が落ち着かないなと思っていると、「ちょっとトイレ行って来る」と言って立ち上がり、歩き出したと思ったら通路で倒れてしまったのです。(パンツスーツでよかった)

母はうわごとのように「きもちわるい」と言い、「吐きそう?」と聞くとうなづくので、これは困ったと思っていると、スチュワーデスが飛んできました。母が通路で吐いてしまうのは何としても避けたい。あわてていた私はスチュワーデスをつかまえてShe's gonna throw up.(彼女は吐くわ)と言いました。聞いているのかいないのか、さすがアメリカ人スチュワーデス達は日本人と違って体格が立派なので、母の後ろに回ると、両脇に腕を差し込み、ヨッと持ち上げてズルズルと引きずり始めました。

私は母がここで粗相をしてしまったらどうしようと、そればっかりが気になって、She's gonna throw up.と子供みたいに繰り返したのです。返事をしないので、聞いていないのかと思ったのですが、もう一人のスチュワーデスが酸素のタンクをかついで現れると、彼女は耳打ちしました。

She needs to use the bathroom.

そこでハッ!と気づいた私。そうです、他の乗客がたくさんいる前で、私は恥ずかしげも大人げもなく「吐くわ、吐くわ」と大声で連呼していたのです。まわりの乗客だって、気分がいいわけがありません。彼女が言ったみたいに、「お手洗いに行かせて」と言えば良かったのです。まったくもう、私はladyにはほど遠いです。あれは恥ずかしかった。勉強させてもらいました。

その後、母はスッチーに子供のように抱かれて椅子に座り、酸素を吸わせてもらって元に戻りました。やれやれ。

母の場合はあっという間に倒れてしまったのでどうしようもありませんでしたが、「ちょっとおかしいな」と思ったら早めに対処しましょう。

I have a headache.
頭痛がします。

I don't feel well.
気分が良くありません。

I feel sick.
吐き気がします。

Do you have some aspirin (cold medicine, motion sickness medicine)?
頭痛薬(風邪薬、酔い止め)はありますか?

Can I have a glass of water?
お水を一杯もらえますか。

Can you take me to the bathroom?
お手洗いに連れて行ってもらえますか?


Excuse me. Do you have some motion sickness medicine?
Sure. Are you all right?
I feel a little sick. 
Shall I take you to the bathroom?
No, I'm OK.
All right. I'll get some medicine and a glass of water.

すみませんが、酔い止めはありますか?
ええ。大丈夫ですか?
少し気分が悪いのです。
お手洗いにお連れしましょうか?
いいえ、大丈夫です。
分かりました。薬とお水を持ってきます。