SELF-INTRODUCTION
第56回『番外編 留学奮闘記 大学表現アレコレ』
お元気ですか?このまま夏に突入するかと思うお天気が続いていますが、どうも食欲のない私は早くも夏バテ?(とはいえ、普通の女の子並みには食べてますが)
自己紹介もいよいよ第8週目、今日は番外編として、私のアメリカ留学したての頃のお話をしましょう。

日本で短期大学を卒業(graduate from)して、アメリカの州立大学に編入(transfer to)した私は、3年生(Junior)からのスタートでした。専攻(major)はマーケティング(marketing)。1、2年生(Freshman, Sophomore)を飛び越して専門課程から入るのに、現地の語学学校にも行かず編入したので、いくら英語科を出たとはいえ、始めのうちは授業(class)のスピードについていけませんでした。(4年生はSenior)

授業の流れを止めて挙手して意見を言うなんてもってのほか。マーケティングの先生がアメリカの会社をネタにジョークを飛ばしても、「Bosch&Lomb?あ、ボシュロム?」と思った頃には笑いが去っていて、何がおかしかったんだかさっぱり分からず。でも「コイツなんでこんなとこに混じってるんだ」と思われたくなくて、「あ、ここは笑うとこや」と読んだらすかさずみんなと同じタイミングで口だけ笑う術をまず身につけました。

あの頃は毎晩、寮(dorm)で寝る前に歯を磨くとき、昨日からちっとも減ってないように見える大きな歯磨き粉のチューブを見て、「これがなくなる頃にはもう慣れてるかな。慣れてないとやばいよなあ」と思い、そんな日が来るのがはるか遠い気がしました。 そして日はたち、歯磨きチューブは半分に痩せたけど、授業ではいまだ波に乗れないまま、とうとう中間テストの時期(mid-term)に。クラスで発言できてないのにこれで点が悪かったら本当にF(落第)です。暗記でも負けたら私には一つもいいとこがない!必死でした。

テスト(exam)は、50問の選択問題(multiple choice questions)と5問の作文(essay)。ところが始まって20分たらず、私が頭フル回転でプスプスと煙が出そうになってるときに、答案を持って私の横をスーッと通り過ぎる生徒が。私はまだ20問目あたり。見れば、いつも先生の前に陣取って何につけ発言、二人だけで授業を進めてしまう男の子が涼しい顔で教室を出ていきます。「ひゃー、さすがや」と思いましたが、よそ見の暇はなし。そのうち生徒は一人減り、二人減り、40分も過ぎた頃には、私と先生だけに。「先生もう帰りたいんやろな」とは思いましたが、私が答案を出したのは70分の制限時間ギリギリでした。

そして翌週の授業。The top score was 92. 最高点は92点。
先生が言いました。もちろん、「ああ、あの子やな」と私は信じて疑いませんでした。ところが、先生は教壇から降りてきてMiss Eri Takigawa!と私の名前を呼んだのです。「え?」私はポカンとしていましたが、それ以上に衝撃が走ったのはクラスメート達の方。明らかに分かってない顔でいつもフニャフニャと笑ってるだけの子が1番なんて。でも、一瞬の後、教室は拍手でいっぱいでした。先生は私に歩み寄って言いました。
Good job! I'm proud of you.「よくやったね。誇りに思うよ」
私は思わず立ち上がり、Thank you.と言い、みんなに頭を下げました。

で、例の彼はというと80点代(B判定)3人の中にも入っておらず、ってことはトップだと思っていた彼がC!「騙したわねっ」と言いたくなりましたが、それは私とて同じこと。もしも彼は彼で、テストやレポートが苦手だから発言しまくって補っていたのだとしたら…?「なあんだ、みんな同じだ」と思ったのです。それで私も気が楽になり、あの出来事以来、それまで浮いていた私も学生として認められ、自然に発言の機会を得るようになったし、英語がつかえたって平気でしゃべり続けられるようになったのです。

「日本人は堂々と発言しない」「引っ込み思案」などと言われますが、やった身になって言わせてもらえば、いきなりやれって言われてもそりゃ無理です。平均的な神経の日本人なら、気後れする。でも、私の経験からいって「一番よくしゃべる人が一番状況を把握していて知識があるかというとそうではない」ということは覚えておいて損はないです。「まず得意なところを最大限にアピールしてから不得意な分野に移る」これがあっちのやり方で、一番スムーズにいく。私はわりと早いうちにそれを身をもって知ったことで、その後の留学生活はうんと楽なものになりました。

来週は「学校、学歴に関する自己紹介」についてお話しします。お楽しみに!

I graduated from Sophia Junior College. I majored in English.
Did you? Excuse me, but how old are you?
I'm twenty-five.
Do you know my sister?
What's her name?
Ellen. She was a French major.
Oh, yes. I do know her.

ソフィア短大を卒業しました。専攻は英語です。
そうなんですか? 失礼ですが、おいくつですか?
25歳です。
私の姉を知っていますか?
彼女の名前は?
エレンです。フランス語専攻です。
ああ、知ってますとも。