今月は皆さんの質問に答える形をとっています。今週のテーマは、「現在完了」です。
「学生のときからとっても苦手な現在完了は、どんなときに使うのですか?」というご質問に、今週はお答えいたします。
いつもとはちょっと違う文法の話になりますが、皆さんどうかおつき合いください。
現在完了と言われても、それ何だっけ?という方も多いでしょう。古い記憶をひっばりだしていただきたい。「have + 過去分詞」を使った表現のことですね。I have done my homework.みたいな文になります。
さらにさらに記憶を引きずり出していただくと、「経験、完了、継続、結果」なんぞという意味があったことが思い出されるでしょう。
一般的な過去形と違うのは、過去形が過去のある一点だけを表すのに対し、現在完了形は過去から今までの時間の流れ全体を表す帯であること。「過去のある時から今までずっと〜してた」という感じが基本で、使われる場面や話の内容によって、「〜してます(継続)」「〜になりました(結果)」「〜していて、終わった(完了)」「昔〜したことがある(経験)」などの意味にわかれます。
I have done my homework.というのは「宿題やっちゃったよ」ということ。じゃあ、I did my homework.とどう違うのか。didの方は「今日あなたは何をしましたか?」という問いかけに対しての答のような、事実を述べる文です。これに対してhave doneは、「やり終えてしまいました」という意味であり、「だからもうやらなくていいんです」「わーい!」「えらいでしょ?」のような言葉になっていない感情をかすかに読み取ることが出来ます。
感情という意味においては、こんな使い方も。例えば、I forgot your book.と言えば、「本を忘れました」と事実を淡々と述べる文にすぎませんが、I've forgotten your book.と言えば「すっかり忘れてた」となり、「しまった!」というニュアンスがほのかに感じられます。ほんの気休め程度のことですが、謝ったり言い訳したりするなら、現在完了の方を使っておいた方がいいかも?
では最後に、現在完了形のバリエーション例をあげておきましょう。
He has lived in Tokyo for five years.
彼は東京に5年間住んでいる。(継続)
I have been to Europe.
ヨーロッパに行ったことがある。(経験)
She has become a teacher.
彼女は先生になった。(今でも先生)(結果)
I have cleaned my room. 部屋を掃除しおわった。
「住む」「習う」などのように行動の期間が長く一つ一つの動作の終わりがはっきりしない動詞の場合は「継続」、「本を読む」「食べる」などのように動作の区切りがはっきりしている場合は「完了」になると思っていいでしょう。
来週は「How are you?への返事はFine.でいいの?」という質問にお答えします。お楽しみに。
それでは、一緒に会話してみましょう。
◆I've studied piano since I was six years old.
◆Oh, you must be great then. Have you played in front of people?
◆Yes, I have. Many times.
◆6歳からピアノを習っているの。
◆じゃあすごく上手なんだろうね。人前で弾いたことある?
◆ええ、何度もあるわ。