FAST FOOD
第12回『McDonaldと言えますか?』
英会話のぐうたら初心者を応援するこのコーナー、7月はfast foodをテーマにします。海外ではその土地のおいしいものを食べるのが大きな楽しみの一つですが、歩き疲れたとき、小腹がすいたとき、気軽に入れるファーストフードは確かに便利です。

今週は会話の勉強をちょっと脇へ置いて、ファーストフードをめぐるお話をしましょうか。 アメリカの話をしますと、日本のファーストフード店との大きな違いはまず利用客の年齢層が広いこと。日本のマクドナルドで見かけるのはほとんどが若者ですが、あちらではおじいさんが新聞を読みながらハンバーガーをかじったりしています。ファーストフード店もrestaurantと呼ばれ、家族そろってディナーをとる姿も珍しくありません。

しかしその一方で、あちらには健康フェチというか、自分の体にとても関心の強い人達が多く、ファーストフードをjunk food(くず、価値のない食べ物)と呼ぶのも事実。そのイメージを払拭しようと、マクドナルドは一時期ポテトフライ用の油を植物性に切り替えましたが、「前の味に戻せ」と大不評。「客のためを思うことが売上につながるとは限らないと学んだ」と、牛の油に戻したこともありました。

アメリカのファーストフード・ビジネスは黒人その他のマイノリティー(小数民族)に支えられています。黒人の若者が「僕、店長になったんだ!」と喜んで家族に報告し、出世したと近所で評判になる、というマクドナルドのCMもあるほどで、働く人も利用する人も、他のレストランに比べると白人比率が低いようです。我々日本人もあちらへ行けば立派にマイノリティーなので、小人数で利用する場合には意外とすんなり溶け込んでしまったりします。(観光客丸出しでどやどや押しかければ別ですが)
マイノリティーの多さは、やはり価格によるところが大きいでしょう。マクドナルドのハンバーガーは49セント。為替レートによっては50円玉1枚で食べられるわけですから、日本に比べるとかなり安いです。

しかし、安くて居心地がいいからといって長居は禁物。多くのファーストフード店にはNO LOITERINGという札が出ています。loiterとは、だらだらと時間をすごすこと。店によっては「20分以上座っていると店員が声をかけることもあります」という警告まで書いてありますが、これはどうやら性質の悪い客の溜まり場になることを防ぐためのようです。
マクドナルドのように、子供に自社の味を覚えさせ顧客に育て上げることに熱心な会社にとって、安全なイメージ作りは特に重要です。子供をひきつけるため、店内に滑り台やジャングルジムを備えた遊び場を設け、Happy Mealと呼ばれる子供用メニューにもとても力を入れています。
Happy Mealのおまけに付くtoy(玩具)は売上を大きく左右するため、マクドナルド本社では専任スタッフが子供達の遊ぶ姿を児童心理学者と共にマジックミラー張りの部屋で観察したり、ジュラシックパークなど大作映画とのタイアップに奔走したりして、子供だけでなく大人のコレクター達をも満足させるtoy開発に励んでいます。

おっと、つい話が長くなってしまいましたが、アメリカでは日本以上にファーストフードが身近にあり、かつビッグビシネスであることがお分かりいただけたでしょうか。
さて、今回の話の中でたびたび登場したマクドナルド。英語だとずいぶん発音が違います。英語ではMcDonaldと書きますが、綴りを見て分かるようにMDにはさまれたcの音はほとんど聞こえません。主なアクセントはoにあります。ネイティブの発音をぜひ聞いてみてくださいね。

来週は英会話の勉強に戻って、ファーストフード店での注文の仕方についてお話します。お楽しみに。

それでは、一緒に会話してみましょう。

Where do you want to go for lunch?
I don't have much time. I have a meeting in an hour.
Then how about going to McDonald's?
McDonald's? All right. Let's go.

お昼ごはんはどこにする?
そんなに時間がないんだ。1時間後に会議があって。
じゃあマクドナルドに行くのはどう?
マクドナルド?いいよ。行こう。