THANK YOU
第11回『日本人がTHANK YOU. と言いづらい場面』
ちょっとしたコツであなたの英会話をレベルアップする当コーナー、6月のテーマはThank you.です。最終週の今回は、日本語だと「すみません」なのに英語だとThank you.を使ったり、Thank you.と言うべきところで日本人がなかなかそう言えなかったりする場面についてお話しましょう。

まず、「すみません」がThank you.になる場合。何かをしてもらったとき、日本人は「相手に面倒をかけた」という気持ちから、つい「すみません」という言葉が出てしまいます。 でも先月お話したように、I'm sorry.は自分の責任を認めて謝罪する言葉、Excuse me.は「失礼します」や呼びかけの言葉としてしか使いません。 「できない、嫌だ」と思ったらハッキリ自己主張するのが英語圏での生き方ですから、本人が納得してやってくれていることに対して謝罪の言葉はそぐわないのです。素直に感謝の気持ちを表しましょう。

Thank you for your trouble. お手数かけてすみません。

また、日本人がなかなか堂々とThank you.が言えないのが、ほめられたとき。「そのシャツ素敵ね」ぐらいなら自然にThank you.と言える人が多いのですが、やっかいなのは「料理がお上手ですね」「素晴らしいお子さんですね」のような場合。思わず「いえいえ、とんでもない」などと言ってしまいそうになります。
でも、せっかくほめてくれた相手にNo, I'm not.などと返事をすれば、「あなたは分かってない」と言わんばかり。相手の常識を否定することになってしまうので注意が必要です。 相手はいいと思ったからほめてくれるわけで、実際はどうであれ、その評価に対してはThank you.と単純に喜んでしまいましょう。照れくさければ、その後で「でも本当はね…」と付け加えればよいのです。

これらの他にも、Thank you.は日常生活のさまざまな場面で登場します。何かをすすめられて「いいえ、結構です」と断るとき、「結構です」にあたるのがThank you.。また、何かをたずねたり頼んだりした相手から望む結果が得られなかったとき、感謝の意だけは表するというThank you.もあります。

No, thank you. いいえ、結構です。
Thank you, anyway. ともあれ、ありがとう。

では今週も、読んでくださった皆さんへの感謝の言葉で締めくくることにしましょう。

I can't thank you enough. いくら感謝しても足りないくらいです。

来月は、ちょっと目先を変えて「ファーストフード」についてお話します。お楽しみに。

それでは、一緒に会話してみましょう。

You speak good English.
Thank you.But I'd like to improve my pronunciation.
Would you like some more coffee?
No, thank you. I've had enough.

英語がお上手ですね。
ありがとうございます。でも、発音を良くしたいと思っているんですよ。
もっとコーヒーをいかがですか?
いいえ、結構です。もうじゅうぶんいただきました。