THANK YOU
第9回『「どういたしまして」のいろいろ』
英会話のちょっとしたコツを身につけるための当講座、6月のテーマはThank you.です。今週は「どういたしまして」の言い方を学びましょう。

学生時代の英語の授業を思い出すと、Thank you.は習ったけれど「どういたしまして」については記憶がありません。
私が使った中学英語の教科書は確か、何かしてもらってありがとうと言う、というところで会話が完結していました。そこから先の会話を想像するほどお利口でもなかった私は、なんと短大の英語科を出てアメリカに留学するまで「どういたしまして」を知らずにいたのです。「万歩計」など、アメリカ人でも知らないようなマニアックな単語(?)が頭に入っていながら、自分が「どういたしまして」の言い方を知らないことにすら気付いていませんでした。それまでどうしていたのか思い出せませんが、たぶんOK.やらYes.やらですませていたのでしょう。

あれは留学して間もない頃です。大学のカフェテリアで学生達に混じって列に並んでいたとき、おかずをよそってもらった学生達がThank you.と言う度に、おばさんが「○○ XX.」と返事をしているのに気付きました。アレは何と言っているのか??? 自分の番が回ってくるまで何度も耳をすませ、どうやらyou'rewelcomeではないかと当たりをつけ、「あなたは歓迎されているってこと?それがどういたしましてっていう意味なの?」と思いつつ食事をすませました。

寮に帰ったら調べてみるつもりで席を立ち食器返却のカウンターへ向かうと、そこではトレーを受け取ってThank you.と言うおばさんに対して学生達が例の言葉を発するという逆転現象が起こっているではありませんか!さて、困りました。何と言えばいいのか分からない。どうしよう。
でも、自分の耳と言葉を信じて、前にいた学生の口真似をするようにYou're welcome.と言ってみました。すると、おばさんはニッコリ笑ってくれました。
部屋へ戻って辞書をひくと、You're welcome.は確かに「どういたしまして」だったのです。大事な言葉を覚えた瞬間でした。

英語では、Thank you.に対して何らかの返事をするのが基本です。「どういたしまして」にあたるいくつかの表現を、直訳と共にご紹介します。1はどんな相手にも使え、2と3はわりと親しい相手に対して使う表現です。

1.You're welcome. どういたしまして。(あなたは歓迎されている、の意)
2.Don't mention it. どういたしまして。(お礼など言わないで、の意)
3.Any time. どういたしまして。(いつでもどうぞ、の意)

来週は「〜をありがとう」の言い方を学びます。お楽しみに。

それでは、一緒に会話してみましょう。

Can you help me move this table?
Sure.
Thank you.
You're welcome.

このテーブルを動かすのを手伝ってもらえる?
いいよ。
ありがとう。
どういたしまして。