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難易度★★★★★
著者:Thomas Harris
約350ページ
若い女性の皮を剥ぐのが特徴の連続猟奇殺人犯と、それを追うFBI。解決の鍵を握るのは、患者9人を次々と殺害し収監されている精神科医、Dr. Hannibal Lecter(人食いドクター・レクター)と呼ばれる男だけ。暗闇の中でLecterと二人きりの対面を果たしたFBIアカデミーの訓練生Clariceに、「犯人は今度は頭皮を剥ぐ」とLecterは予言する。
Jodie Foster主演で大ヒットした映画「羊たちの沈黙」の原作であるハード・サスペンス。
かなり心臓がキューッとなります。読書の醍醐味を堪能させてくれる一冊。映画は大ヒットしましたが、あれで満足してしまってはいけません。
残虐な殺人シーンと推理劇も確かに大きな魅力なのですが、本当に鳥肌が立つのは、Lecterが冷徹さと猟奇性と背中合わせに持つ、洞察力と知性。異常者として外界から隔離されているLecterが、一目で誰よりも深くClariceの闇を理解し、彼女と自らを「自由」へ導いてゆく過程が実に鮮やかに書かれています。(二人の対話の中で明らかになる、タイトルの意味にも注目)
犯罪心理学や法医学の用語などが多数出てくるので、初心者には難しいでしょう。でも、辞書を片手にでも、いつかはきっとチャレンジしてほしい。頑張って読むだけの価値は絶対にあります。映画は原作と違う部分もかなりあり、原作だけが持つ恐怖、迫力、魅力を、ぜひ味わってほしいと思います。
ポイント:猟奇的なシーンは、読んでいて思わず「ウェーッ」という顔になることがありますので御注意を。(電車内で人と目が合うと、かなり恥ずかしい)
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